適応支援
円滑な職業生活と職場への定着を目的とし、講座の開催と相談等の支援を行います。
訓練生に対する職場適応支援
当センターでは技能習得と並行して、職業生活の安定を目指した「適応支援」を行っています。
「適応支援」は、5つのユニットで構成された講座の受講と個別面談により行われます。
訓練生は、本支援をきっかけとして、自身の障害特性と自己管理・対処方法の整理と検討を行い、
職場への適応と安定した通所を目指し実践します。
この取り組みを修了後も継続し、円滑な職業生活を図ります。
1.受講対象者
- すべての科の訓練生で、職業リハビリテーション計画、適応支援計画に受講が盛り込まれている訓練生
- * 職業リハビリテーション計画:職業評価の結果に基づき、目標達成に向けて取り組むべき支援計画の内容を個別に作成するもの
- * 適応支援計画:適応支援上の課題を整理し、訓練期間を通じて行う適応支援の内容を個別に作成するもの
2.講座内容
ユニット | 講座名 | 内容 |
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自己理解 | 自己理解 (自己紹介状作成) (1-6時限で1回) |
自分のセールスポイントや障害特性について整理を行い、自分の強み、苦手なことを補う工夫、職場へ配慮を依頼したいことを確認します。自分のことを応募先企業などへ伝えるための資料(自己紹介状)を作成する方法について学んだ後に、自身で応募書類の作成に取り組みます。 |
セルフケア (体調管理) |
ストレスと疲労の マネジメント (2時限×4回) |
ストレスや疲労に対する適応力を高めるために、心と身体の変化に気づき、対処するための方法を解説します。演習を通して自分自身のストレスやストレス反応、対処方法を確認します。 |
リラクゼーション (2時限×2回) |
緊張、不安、疲労などを和らげるためのリラクゼーション技法(呼吸法、漸進的筋弛緩法、ストレッチなど)を学び演習をします。講座をきっかけに、自分に合うリラクゼーション法を見つけていきます。 | |
認知再構成 ~思考の柔軟性を高める~ (2時限×4回) |
「コラム法」を活用し、行動選択の悪循環から抜け出すために、自らの認知(考え方)を吟味し、より適応的な認知(考え方)の選び方についてグループでの事例検討を通して考えます。 本講座は「ストレスと疲労のマネジメント」後の受講を推奨します。 |
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コミュニ ケーション |
職場のSST (2時限×4回) |
職場で必要となる基本的な対人技能について、より良い表現方法や振る舞い方を学びます。 「聴く」「報告」「質問」「断る」の4つのテーマについて、非言語での表現も取り入れ、具体的な場面を想定した演習(ロールプレイ)をします。 |
アサーション (2時限×3回) |
言いたいことを我慢したり、自分の気持ちを押し付けることなく、自分も相手も大切にするコミュニケーション技法について学び演習(ワーク)をします。自分の気持ちや考えを上手に相手に伝えて問題解決を図る「DESC法」の演習も行います。 | |
問題解決 | 問題解決技能 トレーニング (2時限×4回) |
常に生活の中で起きる「理想と現実のギャップが生じている」場面で、自分がどのように考えて対処すればよいのか、という「問題解決の技能」を学びます。 ノウハウの解説の他、グループ演習が中心の講座です。 |
総合演習 | ジョブリハーサル (1-6時限で1回程度) |
役割分担をした模擬的な少人数のグループで課題に取り組み、成果物を作成します。 各種講座で学んだことが実践できるか確認します。 |